東京マラソン 大迫選手
今日は東京マラソンが開催されました。
本来はエリートランナー、一般参加含めて4万人近い人数が参加しする予定でした。
しかし、コロナウイルスの影響で200人程のエリートランナーのみの参加で開催することになりました。
今回の東京マラソンは今年開催されるオリンピックの選考会を兼ねています。
オリンピックの選考レースはMGC、福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソンの4レースとなります。
選考基準はMGCの上位2名は選出となり、その後の3レースで2019年現在の日本記録2時間5分50秒(大迫傑選手)の記録を上回った上位1名が選出となります。 もし記録を上回れなければMGCの3位が選出となります。
2020年2月29日現在でオリンピックの出場を決めているのはMGCで上位2名に入った、中村匠吾選手、服部勇馬選手となります。 またMGCで3位となった大迫選手は日本記録を破らなければ出場を決めることなります。
本日行われた東京マラソンは福岡、びわ湖に比べコースが平坦であり、記録が出やすいコースとないっているとのことです。
そのため、オリンピック出場を目指している主要選手みんな出場をしています。
その中で出場の権利を得ている大迫選手も東京マラソンに出場をしました。
大迫選手はこのレースで日本人最上位になればオリンピックの出場を限りなく近づけることができます。 そして大迫選手は2時間5分29秒という日本記録を出し日本人最上位(全体では4位)でオリンピック出場権をグッと手繰り寄せたのです。
本来、大迫選手は出場をしなくてもオリンピックの可能性はありますし、出場したとしたも他の日本人が記録を出せそうでなければ途中でやめてもよかったのです。(オリンピックを考慮した怪我防止などを含めて)
しかし大迫選手は最後まで全力で走り抜き、日本記録を打ち立てました。
大迫選手は自分自身が世界で戦える選手になることはもちろんのこと、後世にも日本人で世界で戦える選手を輩出したいとの考えがあります。
今回、日本記録を出したことにより大迫選手は1億円を協会から受けとることとなります。(2018年にも日本記録を出したので今回で2回目)
その賞金は世界で戦える日本人を生み出すためのレースを作るための資金にしたいとのことを言っていました。
その言葉を聞いて、真に一流の選手は人としても一流なのだろうと思いました。
今コロナウイルスで東京オリンピック開催の議論もされています。 その中でも本気で出場を目指し、努力をしさまざまなものを犠牲にしている人がいるということを今一度考えてほしいの思います。
オリンピックというものは大きな経済効果をもたらします。 しかし損得勘定ではないものもオリンピックにはあるのです。
東京オリンピックは出場をする選手たちが納得できるような大会になってくれればと願います。
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