薬品の性質について② 塩酸
本日は塩酸について書かせていただければと思います。
塩酸(塩化水素)は化学式HCLで表される無機化合物です。
CAS登録番号は7647-01-0です。
pHは0付近となっており強酸性となります。
通常は35%の液状のものが流通しております。
主な用途と致しましては医薬、農薬、調味料、洗浄剤など多岐にわたっており家庭のトイレの洗浄剤にも含まれているの製品もあります。
またヘロインやコカインなどの薬物の製造にもの使われているみたいです。
また胃酸といわれて胃の中にあるものの成分にも含まれております。
ですのでアルカリか酸性かを誤飲してしまったときにはどちらかと言えば酸性側のものの方が人は強いです。
絶対に飲んではダメですが。
塩酸は10%以上は劇物に指定されている大変危険な薬品となります。
酸化力も高く、鋼材はすぐに腐食させてしまいます。
配管など鋼材を使うときは内側にポリエチレンやゴムなどでライニングすることが必要です。
またアスファルトなどはアルカリ性なため、高濃度の塩酸をたらしてしまうとすぐにボロボロとなってしまいます。
取り扱い時にはゴム手袋、保護メガネなどは勿論のこと、有毒なガスを発生させますので防毒マスクも着用することが必要です。
生産方法は塩化ナトリウムを電気分解して生産しています。
苛性ソーダもそうですが塩化ナトリウム(塩)から様々な薬品が作られているのです。
他の薬品もまた今後書きたいと思います。
塩酸は学校の授業などでも取り上げられるように一度は聞いたことのある薬品だと思います。
生活の中でも実は化学調味料の生産過程で使われたりと知らず知らず身近にあるのです。
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