薬品の性質について 苛性ソーダ

本日は苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の性質についてお話ししていきたいと思います。


私は仕事で薬品関係を扱うことが多いので少しでも役に立てればと思います。


水酸化ナトリウムは化学式NaOHで表される無機化合物です。
CAS登録番号は1310-73-2です。
苛性ソーダと呼ばれることも多いです。
pH14の塩基性となっております

固体の場合は白色となっており、フレーク状やパール状で流通しております。
液状では48%、25%が一般的な流通濃度となります。

主な用途としては排水処理などで使用されるpH調整剤、石鹸の原料、油汚れなどを落とすための洗浄水などに使用されます。

自宅にある洗浄剤の裏にかかれてる原料を見てもらうと書いてあるかもしれません。


苛性ソーダは大変危険な薬品となっており、濃度5%以上は劇物に指定されております。

目などに入ると失明の危険性もありますので、取扱いには注意が必要です。
ですので取り扱い時にはゴム手袋、保護メガネの使用は必ずおこなった方が良いでしょう。


苛性ソーダアルカリ性なので金属を腐食させにくくなります。
ですので工場などでは苛性ソーダを送水する時にはSUSなどの鋼材を使用するケースもあります。
また塩ビも使用されるケースはあります。

生産方法は塩化ナトリウム(塩)を電気分解して生産しています。
ですので国内の生産工場は海沿いにあります。

苛性ソーダはなかなか一般社会だは親しみにくいものかもしれませんが、実はとても生活からは切り離せないものともなっているのです。